原発事故で大変な被害に遭い、いまだにその放射能の影響から帰宅できない住民の方、あるいは、年間20ミリシーベルト以下の被ばく量の日本だけで許されている居住区域で被ばくの危険にさらされながら居住されている方々。その地域の除染が全く進んでおらずいい加減であることが昨今の報道で明らかにされた。理由はよく分からないが、簡単に言えば起こってしまった原発重大事故は、現状ではどうしようもないということではないか。つまり、起こらないはずだった想定外の事故なので、誰も大した対応はできないということではないか。ならば、そんな危険な原発を推進してきた主要メンバーらは直ちに責任を追及されて法的に罰せられるべきではないのか。しかし、そういう動きは全く見えない。
東京がまたオリンピックに立候補している。私は、個人的にありえないと思っている。つまり、原発の大事故を起こした地から230km程度しか離れていない東京が、世界的スポーツの祭典であるオリンピックの開催に世界が賛成するとは思っていない。それほど世界は、原発事故に対して簡単に容認しないと思う。甘く見てはいけない。それも、何も状況は改善されていないではないか。世界は実はきちんと日本の状況を注視しているはずだ。報道頻度が少なくなっているか、あるいは、だまし報道がまかり通っているのが日本国内であり、外から見たらそうではないのではないか。
そんな中、先週24日だったか福島県双葉町の井戸川町長がついに辞任されたそうだ。井戸川町長は原発から至近の双葉町の町長であり、原発の被ばくの危険を訴え危険にさらされている住民を国の負担で移住させるべきだと主張してきた人物である。スイスのジュネーブで国連だか何かの関係で福島の被ばくの実態をスピーチし、住民が危険にさらされていることを正義感を持って主張もされたそうだ。だが、原発推進派か何かの圧力に合い町議会全員から辞任勧告を受けていた。そして、ついに・・・。原発の様々な罪深さが恐ろしさが増してくる。
自民党安倍政権となり、なぜか株価が上昇、円安も進んでいる。支持率も上昇だとか。自民党はもともと原発を推進してきた政党だ。このまま安定政権となれば、間違いなく原発の再稼働や新設がどんどん進むことだろう。しかし、除染や被爆者への対応は置き去りにされていくのだろうか。そして、一つわかったことだが、現在の日本の原発は大飯を除いて停止していると聞かされているが、実は電力の送電が止まっているだけで原発自体は止まっていないのだという。つまり、燃料棒は熱を出し続けていて冷却は継続的に行われている。アイドリング状態なだけだと。本当の停止とは、廃炉するしかないのだ。日本国民は、ほとんど皆だまされているのではないか?脱原発への道のりは遠く険しい。