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公認会計士 福地徳恭

史上最悪の首相退場

菅首相が、本日事実上辞任した。まずは大変喜ばしいことなので、コメントしたい。
何故喜ばしいか?それは、日本の現在の政治制度ができてから史上最悪の総理大臣だったと言えるからだ。なぜ最悪か。
1つ目は、建前上は「国民のために働く」と言いながら、本音は「自己の利益のためにのみ働く」としか言いようがない行動だったからだ。まず最初に言い放ったのが、「自助・共助・公助」と自助を最大限に行えという主張だった。政治は公助しかない。政治家が自助とか言ってどういう思い上がりか?自助は言われなくても日本人は十分行っている。そして、自分自身は息子の利益のために動くなど公助を与えている。矛盾過ぎなかったか。最後も、自分の総理総裁としての生き残りのみを模索し、オリンピックを強行・総裁選での立候補者潰し・役員人事を突如強行・解散のちらつかせなどを見せたが、皆から見放されて辞任に追い込まれた。当然の結果だろう。
続いて、説明責任を一切負っていない。説明はいつも素通りで、全く回答になっていない回答しか行わなかった。特に、日本学術会議委員の任命を自分の意に沿わない6人を外した理由について、全く説明しなかった。いや、理論的にできなかったのである。その他についても、説明になっていない説明ばかりだった。あるいは、広島原爆式典での読み飛ばしなど、アルツハイマーじゃないかと思うほど、酷過ぎた。最後に笑えたのが、総裁選に出馬しない理由が「コロナ対策に集中したい。」と。何でも、コロナ対策に1年かけてきたが、ものすごい体力を消耗する仕事なので、その対策に集中するために総裁選に出ない、とのことだ。説明になっていない。コロナ対策に万全を期すのは当然だが、それをやり切れるのならば総裁続投が本筋だろう。総裁を辞任する人間がコロナ対策など誰も従わないしできるわけがない。冗談はもうやめて、直ちに首相を辞任して他の有能な方に交代してもらいたい。
3つ目に、コロナや消費税増税による国民生活の危機にもかかわらず、十分な財政支出を行わず、議論も行わず、そして野党の求めにもかかわらず補正予算を組むべき臨時国会を開かなかった。これは、首相としての最低限の仕事も行わなかった、いわば、職務放棄してきたことだ。加えて、民間のグローバリストを諮問会議のメンバーに入れ重用し、中小企業潰しなど日本をますます貧しくさせる政策を推し進めた。
このように、菅首相には直ちに退場いただくのはもちろんだが、さらにもう一つ。横浜の菅氏の選挙区の有権者の方々には、衆議院選挙で菅氏を落選させて国会議員からも永久に追放していただくよう、強くお願いしたい。それが、日本のためである。

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