少し前の話ですが、9/2の日経新聞に大型信用組合が破綻した記事が記載されていましたので、これについてコメントさせていただきます。
内容は、山梨県にある全国でも有数の規模の信用組合に対して国ではなく全国信用協同組合連合会が100億円規模の資本支援をするというもの。
実はこの信用組合、経営難から合併を繰り返していたのだが、私は過去合併前の某信用組合監査を担当しておりました。従いまして、今回の措置は当然他人事とは思えないわけです。
詳細はここではコメントを差し控えさせていただきますが、ひとつだけ言い残しておきたいことがありましてこのブログでコメントします。この信用組合のような事例はたぶんほかの銀行等でもありえることだと思えるのですが、資本支援をして金融危機を排除するというのはわからないではありません。しかし、基本的にどうやっても経営を立て直すのが難しい銀行等に対して資本支援をしても、時間がたてばさらに傷が広がってどうにもならないのでは、と思うのです。なぜ、延命措置を取るのですか?と。
国が責任を負えないので、初の全信組連による資本支援、ということなのでしょうか?責任のなすりつけと思えて仕方がありませんし、この先をどうするのかをしっかり道筋を立てないと、この国の将来はやっぱり先延ばしばかりでやがては・・・。と思えて仕方がない事件なのです。