自民党総裁選が昨日あり、岸田文雄氏が新しい総裁に選ばれた。私見であり実際のところは分かりもしないわけであるが、岸田氏は人間味がありそうで、主張している政策論も緊急時の財政拡大による経済対策を主張しており、総理大臣として少なくとも安倍氏や菅氏よりも相当まともに仕事をしてもらえそうな気がしている。もっとも、安倍氏は三本の矢のうち一本は財政支出を唱えていたが、実際にはほとんどやらず逆に増税に貢献するなど期待を大いに裏切っているので、岸田氏が同じ轍を踏まないことを祈りたい。
そして何と言っても、菅氏だ。河野氏が党員票で相当伸ばすようなマスコミの予想であったが、見事に外れて今更敗因を分析している記事を見かけるが、敗因の大きな要因の一つは菅氏が河野氏を支持したことだと私は思っている。菅氏が支持したり支援したりした候補は、選挙でことごとく敗れているわけであるが、今回もやはり同じであったわけである。彼はパーフェクトである。見事だ。忌み嫌われている。パーフェクト達成のため、最後は衆議院選挙で自身が選挙区で敗退だ。そして、歴代総理経験者であるから、まさか比例代表の名簿に名を連ねないだろうな?菅直人のように。総理経験者の比例復活などみっともないから止めた方が良い。いやいや、菅氏が比例名簿に載った瞬間に、ミスターパーフェクトの呪いが自民党に降りかかるであろう。それを期待しないでもないのだが、野党には今度の衆議院選挙での政策主張には、より突っ込んだ経済対策(消費税減税ないし廃止と公共インフラなどへの持続的恒久的財政支出)を期待したい。