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公認会計士 福地徳恭

後期高齢者医療制度(長寿医療制度)

最近、国会が機能不全で今まで起こったことが無いようなさまざまな事態が生じていて、ブログにてコメントを出そうにも、「この国はどうなってしまうのだろう?」との混乱の思いが強く、ブログをアップできなかったというのが正直な気持ちです。

これらのことは、近々コメントさせていただきたいと思いますが、今日は老人医療制度すなわち後期高齢者に対する医療制度のことで混乱が起きているというニュースについてです。そもそも、後期高齢者とは75歳以上の方を指しそれでは前期もあるのか、というと当然ありまして65歳から74歳までの方を指しています。75歳で線引きされて、しかもこの言い回しですから、お年寄りの方からは勝手に終末にしてくれるな!との批判があって当然でしょう。これを受けて、福田首相が「長寿医療制度」と名称を変更するように、と桝添厚生労働大臣に指示したとか。私は、この名称の方が良いとは思いますが、その中身は明らかに終末医療すなわち終焉に対するものであり、厳しい日本の高齢者社会の行き先が見えてきます。

この、長寿医療制度は掻い摘んでいえば、

  • 高齢者からも全員医療費を負担してもらう
  • 薬漬けにならないよう、お薬手帳などを用いて薬歴管理をして医療費の無駄を省く
  • 入院期間を短くできるよう病院・福祉・介護・身内の各機関等が連携する
  • 自宅での終末療養を推進する

ということであり、国費からの医療費負担を極力抑えようという目論見がよく見えます。病院での最期を迎えるのは、今後はできなくなることでしょう。家族サイドからすれば、各種の値上げでただでさえ経済的負担が増えてくるのに加え、介護の負担が増え時間的精神的負担も増えてよりいっそう生活が厳しくなること間違いなしです。

こう考えると、やっぱり日本の将来は明るくない・・・、うーん、ほかの問題も含めて何だか先行き暗いことしか浮かんできません。いや、とりあえず前向きに行きましょう。

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