先週、昨年暮れに続いて甲府に出張に行って来た。毎年のように悪化していく地方都市の代表のようなこの都市。今回も、やはりまた一歩悪化が進んでいた。
ここを代表するような大手のゼネコンのいくつかが、ついに倒産。公共工事だけでなく民間の活力も失って行き場の無い景気動向は、ますますこの街を暗くしているようである。昔良くお付き合いで連れて行っていただいた美味な飲食店も、軒並み閉店に追い込まれたと聞いた。全くさびしい限りである。
ここにある信用組合は、昨年全国で初の本部組織からの資本注入が行われて、日経新聞の一面を飾ったことがある。しかし、この時に私は、単なる延命措置でありこの都市の活力を生むような抜本的な対策を取らなければいくら資本を入れても意味が無いと指摘しました。しかし、この都市の良い方向は全く見えておらず、早々に次のカンフル剤を投入しなければならない事態になりそうな予感です。
ここで、甲府という地方都市が一地方の問題ではなく、いずれ日本全体を襲うことになる問題に発展する可能性があることを、私は強く意識しなければならないと言いたい。教育の問題から考え直し、今後の日本を担う若い人たちがどう日本を変えていくべきか、日本に生まれてよかった、と思えるような若者のための真の改革が早急に必要だと思うのです。