世界には様々な人間がいる。地域や国によって、育った環境が違うことからくる哲学や文化の違いはどうしても起こってくるものだろう。ところが、今日の話はそんな広い世界の話ではなく日本国内の話です。
最近のモンスターペアレントの話は、普通の人が思っている常識を知らず(わからず)自分の常識?を押し通してくる人々だと思う。また、社会の場においても和とか組織のことなど全く考えずに、自分の主張だけを押し通そうとする若者が目につくという。私にはこういう人たちのことが全く理解できなかったが、最近ある方がこのような人たちを指して「哲学や文化が全く異なった人たち」に対しては、いくら話しあっても言語が異なるくらい話がかみ合わないのだから無駄な努力だ、と表現されて非常に腑に落ちた感じがした。
モンスターやニートなどの分からず屋には、こちらの哲学や文化を徹底的に教え込むかあるいは啓蒙して理解させてからでないと、まともな話し合いなどできるはずがないということ。
この話、さまざまな業界に当てはまるのではないかと思う。たとえば私が力を入れている医業では、残念ながら金銭感覚に乏しいドクター先生にあてはまるかと思う。お金は、増患による収入増でしか増えることがないのに、それを後回しにして設備投資や増員にお金をかけてしまうところ。これを説明してわかっていただくのにどれほど苦労しただろう。今思えば、お金に対する哲学や文化が異なっていたのだ。医業の場合、保険請求により7割は国等から入ってくることがその原因ではないか。根本が異なっている人に対するコンサルティングやアドバイスは、こちらの常識をいくら押し付けても理解は低いだろう。別の哲学や文化があるということを、まずはしっかり啓蒙していくことが大事だと思う。
ちなみに、こういった理解が十分あるドクター先生方、どうかお気を悪くしないでいただきたい。経営感覚に長けた、素晴らしいドクター先生もたくさんいらっしゃることを付け加えます。