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公認会計士 福地徳恭

リーダーの敗因を考察する(その3)

すでに古い話かもしれませんが、福田首相が先週辞任しました。今日は、日本の国のリーダーの敗因を私なりに考察させていただきます。まず福田さんという方、お父上が福田赳夫首相ということで政治家としての血筋は一流ですし頭も大変良い方だと思います。官房長官時代のコメントを発する活舌の良さは際立っていました。しかし、期待とは裏腹に就任後から支持率が低迷したのは、目の前にある仕事を淡々とこなす能力や人をまとめるうまさ、これには大変長けていたと思うのですがそれは古い自民党政治を踏襲していた感があり、現代のような様々な流動化要因があり相手が米国だけでないグローバル化が進んでいる時代にはより強い自分流を押し出していかなければ支持率アップには結びつかなかったのだと思います。早い話が、目の前にある仕事をこなすことはもちろん、変化の時代に埋没しない自身の宣伝力(自己アピール)を強力に出せる人間でなければ今の日本のリーダーとしては魅力に欠けたと思います。

もちろん、皆さんもご存じのとおり、辞任の最大の引き金は公明党の離反であったことと思います。公明党は、次の選挙へのアピールや多少の大口をたたけない福田さんにNOを出したのです。次の首相には強烈な自己アピールができる人になってもらいたいと思います。これは、単なるパフォーマンスだけではだめで中長期的政策方針をわかりやすい言葉で国民に発信することが必要だと思います。私個人的には、政策通の与謝野さんになってもらいたい。麻生さんは確かに存在感はありますが、どうでしょうか?

早くも今度の首相は就任早々の解散を強いられる選挙内閣と言われておりますが、確かに今回は自民党も逃げることはできないでしょう。さて、私の勝手な予測ですが民主党は選挙に勝って政権を取るか?NO。私は、小沢民主党では政権を取ることはできないと断言します。残念ながら、小沢氏は過去の人間だと思います。もし民主党が次の衆議院選挙で票を伸ばし政権を握るようだと、日本は古い時代へ逆戻りするだけで大混乱を招くことに。まあ、日本の国民もそこまで馬鹿ではないでしょう。自民党が勝ち、民主党は分裂して他の小政党との連立も含めいくつかの新しい政党ができると思います。真の実力のある、自民党に対抗できる若い政治家の政党の誕生を私は期待しますが。

すでにグローバルで新たな激動の時代が始まっています。強力なリーダーの出現を期待したいところです。

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