福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

高校の喫煙室のニュースで

みなさま、こんばんは。ここのところバタバタとしておりましたら、あっという間に師走になってしまいました。久しぶりの投稿です。今日は、1週間くらい前にあったニュースの件です。

愛知県のとある公立高校に生徒用の喫煙室が校長先生ら教員のアイデアで設けられたという話がありました。これを問題視した警察と教育委員会が、この校長を懲戒処分にしたそうです。これだけ聞くと、もっともらしい話かもしれませんが、よくよく考えてみますと私には何んともおかしい話に聞こえてきたのです。この高校、全国の不登校児を受け入れる学校らしく、親とすれば何ともありがたい高校です。高校だけでも卒業してもらいたいと思う親は多いと思います。不登校の理由はわかりませんが、煙草をふかしたい不良生徒も多いかもしれません。学校では何度も注意し喫煙させないように指導してきたのだが、どうしても喫煙が後を絶たず火事にならないよう「万一吸うなら、この部屋で吸え!」という苦肉の策だったそうです。

私は、この策で校長先生が懲戒処分を受けるのは酷だし、現場での指導の範疇にして任せてあげる部分だと思うのです。それよりも、喫煙自体は良くないことですから喫煙の楽しみよりも他に熱中できる何かを見つけられる工夫を授業の中に取り入れるなどして、喫煙者を減らす工夫をすれば良いのではないかと思います(これは、口で言うのは簡単で難しいかもしれませんが)。喫煙したい輩は、どうやったって隠れて吸うわけです。注意すればするほど見つからないようにたばこのポイ捨てをします。それだったら、煙草を吸わしてやる代わりに煙草部屋の掃除当番にする、絶対にポイ捨てはしないこと、他の掃除もやらせる。その方がよっぽど良いと思うのですが。私立や有名校ならば、喫煙即退学とできるのでしょうが、この学校は無理なんでしょうね。

このあたりのしゃくし定規な教員への規制が、今の日本の教育のダメさを物語っているとは思いませんか?規則だけで処分するのではなく、原因となっている問題をいかにうまく改善していくか、の方向に向かわないからいつまでたっても落ちこぼれの子供たちが成長できないのではないか。現場への「余裕(あそび)」がないとダメなんではないでしょうか。地方自治の問題とも重なってきますね。

 

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