福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

迷走(瞑想)日本

1月も早半月が過ぎようとしていますが、皆様方は正月気分もすっかり吹き飛んで日々の業務に追われていらっしゃるかと思います。それにしても、世間では相変わらずあまり良い話は聞こえてきませんね。

昨日は「ソニーも営業赤字」のニュースでしたが、日本の誇る大手メーカーが次々と決算数値の下方修正赤字転落を発表すると感覚がマヒしてきます。そして、いやでもこの後の景気先行きを暗い長いトンネルのように考えてしまいますね。しかし、私は逆にこれだけ速いスピードで世界の景気が動いているのであれば、意外と日本の景気の回復は早いのではないかと淡い期待を抱いています。核心はないのですが、人の予測とは反対に世の中動くものだからです。

それにしても、政治の状況が最悪のようです。いったい何を考えて政策を行っているのだろうと疑うばかりですね。微々たる給付金などやめてもらいたいし、これは明らかに自民党と公明党の選挙資金集めに使われるのだろうと、今朝もクライアントの社長様と雑談になりました。今の日本が抱えている長期的な問題、少子高齢化から必要とされる分野(出産・育児・教育・医療・介護など)に資金を回し、雇用や暮らしの安全さらには後継者の育成(日本の未来を担う若手)を長期的ビジョンで取り組んでいこうとする意識はないのでしょうか?戦後政党政治の終焉であり、あらたな政治手法(一種のカリスマ的独裁者か明治維新時のような気概あふれる改革集団)の出現が今こそ望まれると思います。そのような人材が、今の日本にいるのだろうか・・・?

そういえば、「年越派遣村」がいろいろとマスコミの脚光を浴びたようです。私はここに集まっている方がどれほど派遣社員として苦労していたかはわかりませんが、どうも真剣に可哀そうだと思い入れすることができません。確かに、年末に突然職を失い路頭に迷うつらさは本人にしかわからないかもしれません。ただ、今までに真剣に正社員になるために努力をしてきたのだろうか?次に正社員として働ける職場が見つかればその会社のために頑張りたい、とおっしゃる方がいましたが、それでは今まで真剣に正社員になるための努力や行動をしてこなかったことの裏返しではないかと思うのです。私のクライアントでも良く話題になりますが、転職者のリクルートで「まず条件面(金)」の話から始まる人材は、採用する気にならないという話をよく聞きます。欲しい人材は、その会社や業界を知りたい・会社の利益や文化に貢献したい、ということではないでしょうか?契約社員に甘んじていらっしゃる方は、このあたりを真剣に勉強すべきなのではないかと私は思います。

マスコミも興味本位で「年越派遣村」を報じることなく、良い意味での辛口論評を試みていただきたい。

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