福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

何を今さら

この国の国会は全く何を考えているのだろうか。国民のための議論をしているとは少なくとも思えない。

天下り規制?渡りの全面禁止を年内に法制化?するらしいが、なぜ今?なのか。しかも高級官僚の処遇を天下り問題だけフォーカスするのは全くナンセンスだ。ほとんどのいわゆるキャリアと呼ばれる官僚たちは、非常に優秀な方たちだということはやはり一目置かなけらばならず、普段の安い給料の方がむしろ問題だと思う。本当にこんなことをやれば、もう国の中枢に優秀な人材が集まらなくなるのでは。渡り規制をするならば、普段の給料や処遇はもっと大幅にアップすべきで、それと一緒に議論しなければ誰もついていかないだろう。

かんぽの宿をオリックスに一括譲渡することを撤回するという。総務大臣の発言が民営化された企業にこれほど影響を及ぼすというのはどうかと思う。マスコミ等も個別の建物を評価して安すぎるとかコメントするのは、明らかに面白半分である。不良資産をバルクで売るというのは、どこでもやっている話だ。今後の、オリックス社の対応が楽しみである、裁判に訴えるのだろうか?

しかも、郵政4分社化についても見直す必要があるとか?国民の審判を受けていない麻生首相は物申せる立場にない。どうも、かんぽ問題も含め小泉時代とは一線を画すのだ、という政治的意思が見え隠れする。すべては、いやでも近々(遅くとも9月)行われる解散総選挙のためのつまらない画策であると考えられます。これでは、今年ついに民主党政権が誕生するしかあり得ないのか?と思ってしまいます。しかし、その後の道筋は全く不透明ですよ、民主党が何をしたいのかが全く明確ではないのですから。混迷極めそうな今年の日本、そんな予感がしています。

 

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