福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

巷の春と厳冬日本

先日、炊き出しに並んでいる人々を初めてじかに見た。タクシーで移動中に日本橋三越本店の裏手あたりの小さな公園で、「○○救世軍」と書かれた車があり、そこで炊き出しの準備中に並んでいる人々を見かけたのだ。その数およそ500人。歩道を永遠ととぐろを巻いて埋め尽くしていた。本当に大変なんだなあと、思わざるを得なかった。

先週のいつだったかは5月を思わせるような気温にまで上がり、早くも春や初夏を思わせる陽気だったものだが、それとは裏腹になんと日本経済や政治の混迷さは春には程遠いのだろう。企業は生き残りをかけて従業員を切らざるを得ない状況で、それでも破たんや閉鎖まで視野に入れている会社が多いようだ。一方で、銀行は体力が相当落ちているのだろうか、以前の貸し渋りと同じ顔色となっていて大雨にあえいでいる企業に傘をさしかけようとはしない。さらには、酒びたりでろれつが回らない財務大臣が世界のプレスで醜態をさらしてしまった。どんな言い訳をしようとも、気が弛んでいてとても真に日本のことを思って政治家家業に専念しているとは到底思えない。

日本のリーダーも、オバマ大統領のように全く新しいタイプの人が出現してこないだろうか。解散総選挙を早期に行い、民主党政権になったところで何か変わるのだろうか?しょせん二番煎じの政治が行われるだけのような気がしてならない。次のリーダーは誰か?自民党をぶっ壊すなどといった元首相がいたが、いっそのこと政党政治自体を全部ぶっ壊して一から政治を作り直した方が良いのではないだろうか。

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