福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

最近の介護報道をどう考えるか?

ゴールデンウィークに突入ということになっていますが、皆様方にはいかがされていらっしゃいますか?とは言いましても、今週は明日が祝日で1日のみ休みなのになぜこんなことになっているのでしょうか?強制16連休など本当のことなのか?と疑いの目を向けてしまいますね。本当のGW開始は今週末からだと思います。

さて、少し前から介護の大変さが新聞やテレビなどの報道で取り上げられるようになっていますが、最近その数がやたら増えたと思いませんか?確かに、身の回りでも知り合いの親が介護状態にあるという話をよく耳にするようになりました。俳優の長門裕之さんが妻の南田洋子さんを献身的に介護する姿のTV報道は、衝撃的でもあります。経験のない傍から見た感じでしかないのですが、衰えた見るに堪えない姿を沙良けだしていらっしゃるのは介護の大変さを知ってもらいたいこと、同じ境遇にいる方への励まし、自分の妻への愛情の深さ、命の尊さ、そしていつかは皆通らなければならない道のりであること、そんないくつものメッセージが浮かんできます。

そのほかでも、絶望的な状況におかれながら介護をし続けていらっしゃる方のことが、テレビで幾度となく放送がされています。私はふと、何か意図的なものを感じずにはいられませんでした。政治的な意図がマスコミに働いていないのか、と。確かに、これらの報道はみな真面目な内容なのですが、共通しているのはどうにもならない果てしない介護と介護者の疲弊困憊の姿。デイサービスや特別養護老人ホームの数の少なさからくる対応不能な状況。

この背景には、ヘルパーさんたちの給料の安さからくる人手不足があるようです。この業界は明らかに資金不足なのか?もっとヘルパーを増やそう、と政府が対応に乗り出している、とのことですがこれが消費税増税を仕方がないとする社会の風潮を生みだすために報道されているとしたら、おかしいことだと私は思うのです。介護サービスの分野は、ただ単に金を入れれば良いという問題ではないと思います。コムソンなどこの分野を単なる金儲けビジネスととらえていた会社が、不祥事を起こして撤退に追い込まれたことは記憶に新しい事件です。介護は、その分野に携わる人全員が介護という終末の人間に対する微妙な精神的な問題を理解し、学んでいかなければならない問題ですし、また、それ以外の生きている人々すべてが介護という問題に取り組んでいかなければならないことだと思うのです。

 

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