東京都民の皆さんは、都議選の投票へ行かれましたか?結果は、自民党の大敗でした。ここまでは予想の範囲内でしたが、民主党がこれほど躍進するとは想像できませんでした。私は、もう少し無所属候補者の当選があると思っていました。日本も二大政党制への移行が着々と進んでいるとみるべきでしょうか、時代は変わったものです。
これで自民党は委縮して、麻生首相も打つ手なしかと思われた矢先、解散総選挙を行うと早々に発表しました。これも、意外といえば意外でした。これだけ負ければ、今度はそんなに負けないよ、という腹づもりなのか真意は不明ですね。私は、少なくとも最近の選挙結果からみれば、国民は民主党に一度政権を取らせてやらせてみよう、という意思が強く表れていると思います。おそらく、衆議院選挙でも民主党が勝利すると思われます。
ただし、私はそれは好ましいとは思っていません。なぜならば、民主党が政権を取った場合単独ではなく社民党や国民新党といった政党と連立を組む可能性が高く、この場合、郵政民営化や政策投資銀行なども含めた政府系金融機関の民営化が間違いなく逆戻りすると思われるからです。民営化によるサービスの低下など郵政民営化に反対する議員の主張は、民営化を進めながらでも修正ができると私は思いますが、国による株式の保有を継続して株式の売却を凍結するなどの主張は、財政投融資などを使った赤字の垂れ流しの問題を再び公認しようとしていることにほかなりません。
それにしても、小泉純一郎元総裁後の自民党はどうしてこれほど人気が落ちてしまったのでしょうか。昨日ある会社の社長が、安倍さん・福田さん・麻生さんとどの人も日本の未来のビジョンを示せなかった、すなわち、リーダーシップが足りなかったからだ、と言っていました。確かに、小泉元首相は「自民党をぶっ壊す」とか「郵政民営化は構造改革の真骨頂だ」などと、非常にわかりやすい国民に受けの良いキャッチフレーズを連発していました。
さて、実際の衆議院選挙は8月30日投開票の予定だとか。結果は夏の終わりとともに判明しますが、まずは次代の首相にははっきりとした日本の未来へのビジョンを示して、真の日本のリーダーとなってもらいたいものです。