福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

百貨店やスーパーなどの話

民主党政権となって、まもなく1カ月が過ぎようとしていますが、自民党時代にはなかったような動きがいろいろあり私には大変面白く映っています。昨日は前原国土交通大臣が羽田をハブ空港化する、という発言。成田の住民や企業関係者には大変な話だと思いますが、日本の今後を考えた時避けては通れない話なのかと思いますね。何はともあれ、解決策についてはじっくり取り組んでいただくとして、民主党政権に対して1年くらいは静観して見守りたいと私は思います。

ここ最近企業の業績見通しの記事をいくつか見かけました。ユニクロとしまむらは増益増収で、セブン-イレブン・ジャパンとイオンは業績低下。百貨店はここ数年ずっと減収減益とか。その他の企業も押し並べてマイナス成長のところがほとんどのようです。百貨店がマイナスなのは以前から言われていましたが、大手スーパーもいよいよその仲間入りのようです。百貨店は町中に高級感を演出し、店員の接客や商品の良さ?を売り物に定価販売する何でも屋、と言ったところでしょうか。これは、スーパーや安売り店に負けてしまったわけですが、大手スーパー衰退の原因は何でしょうか?

私は、消費者が、安くて何でも揃うという店だけではもう満足しなくなったのが原因だと思います。つまり、服を買う時には安さだけだったらユニクロやしまむらに負けてしまっています。しかも、ユニクロやしまむらは、それぞれ顧客層を考えて工夫した品ぞろえをしていると思います。これが消費者のニーズにマッチしているのだと思います。ヨーカドーやジャスコのように大店舗であらゆる顧客層に対して商品を売る商売は、他の商品や顧客層を絞って安売りをする店に負けてしまい、今後は利益を上げることが難しい時代に入ったのではないかと思います。そこで新しい試みとして、西友やダイエーが食品に特化したスーパーとして生き残りを図ろうとしていますね。おそらく、今後セブン-イレブン・ジャパンもイオンも特徴のあるいくつかの種類のスーパーに店舗を分けて展開していくのではないかと思います。

ヤマダ電機やコジマ、ビックカメラと言った家電量販店も、今後壁にぶつかり今とは異なる店舗展開に変わらざるを得ない状況になるのではないでしょうか。

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