昨晩、ついにあの男が逮捕された。私の良く知っている行徳という町で起こった、イギリス人女性殺害の容疑者だ。私は、つい1週間くらい前に整形手術を受けていたという報道がなされてから、頻繁に様々な情報に関する報道が連続していたので、近日中に逮捕に至るだろうと予測していた。なぜなら、警察も確たる証拠をつかんでいなければ、一度取り逃がした容疑者についての情報をマスコミに明かすはずはないと思ったからだ。しかも、2年半も有力な手掛かりがないとしてほとんど報道がなされていなかった。それがここへきての報道ラッシュ。相当な手掛かりと居所の絞り込みがなされていたのだろう。マスコミへ情報の公開をしたのは、犯人逮捕へ最後の有力な情報を得るためだったのではないか。
何はともあれ、事件が解決へ向けて大きく前進したことに一近隣住民として安心している。それにしても、整形を繰り返して2年7カ月も日本国内で逃走を続けることができたことには、相当な驚きだ。そんなことができるのか、と。こうなると、オウム事件で未だ逮捕されていない容疑者たちなど、顔写真が大きく公開されていようとも、整形をして顔を変えて逃げとおしているのだろうと、今回の事件を見て思わざるを得ない。確かに、整形外科は自由診療だから保険証を見せる必要もなく偽名と偽住所を使えば整形手術が受けられてしまう、ということもわかった。今回の事件が、今後の捜査によって整形を悪用した被疑者の逃亡を抑止する対策に役立つよう、期待したい。
一方、この犯人の両親が、息子の逮捕後に報道陣のインタビューに応じてTV顔出しで答えた。まったく、まともな話ぶりで礼儀正しいご両親だった。今朝知ったが、父親は外科医・母親は歯科医だそうだ。えてして恵まれた知的な家庭に育った息子が、バカ息子だったり信じられない犯罪を犯したりするケースがあるような気がする。いや、それは私の思い違いかもしれないので何も言えないが、つくづく子供をきちんと教育して育て上げることの難しさを感じる。ただ、親は子供が自立するための手助けは最低限だけにして、必要以上に与えてはいけないのではないかと思う。今回のケースでは、被疑者は親からの資金援助でマンションに住んでいたとのこと。私の知る限り、社会人になってもあるいはその年齢になっても親から資金援助を受けている息子や娘がいるようだが、そのようなご子息さんたちは本当の意味で自立できていないし、言動や行動に責任感が感じられないあるいは幼さが見受けられる。おそらく、本当に困った時に自力で立ち上がることはできないだろう。
そういう要素が、このような身勝手で残忍極まる犯罪の一因になってはいないだろうか・・・。