福地公認会計士事務所

外資系企業向け英文会計・税務サポート
...
公認会計士 福地徳恭

ちょっと早いですが・・・。

ちょっと早いですが、年明けの話題です。私事で恐縮ですが、来年私は4回目(生年を入れれば5回目)の年男を迎えます。先日、我が業界の広報誌の特集で呼ばれまして、僭越ながらいろいろと語ってまいりました。同席した同じ干支の方は若きは24歳から大先輩では72歳の方まで。12歳おきに集まる座談会などめったにないことだと思いますが、それぞれの立場で皆さま責任ある話をされたのではないかと思っています。

議題となったのは、「国際会計基準」など国際化の話を切り口に業界の多様化とそれに伴う専門性の必要性でした。堅い話になるとつまらないと思いますので、少々柔らかく話しますと、経理の世界でも島国日本流ではなくそこそこの企業には国際化の波がすぐそこに迫ってきているということです。これは、先ほど言いました「国際会計基準」という経理の手法の変化だけでなく、決算書の公開や見せ方の方法や義務まで国際化の影響を受けることを意味します。さらには、それに伴う専門家の対応(たとえばわれわれ税理士等)も今まで通りとはいかなくなります。規制緩和により、税理士以外が経理や税務に関わることが肯定されることになりますし、海外のもっと多くの会計事務所が日本に乗り込んでくる可能性もあるでしょう。こういったあらゆる場面で、「国際化」の波が押し寄せてくるかと思います。この話は、また別の機会にもっとお話したいと思います。

さて、先ほどの座談会の話をもう少し。24歳の若き寅(女性)が2人参加していました。ほかの世代の寅はすべて1人でしたが。この若き寅娘さんたちは、2人とも優秀で聡明な雰囲気でしたが、寅娘さん曰く「試験勉強してきたことが少しは実務で役立つかと思いましたが、1年も経たないうちに次々と新しい法律や基準が出てきて勉強することだらけです。これほど激しい業界とは思いませんでした。」と。なんとお利口でお行儀の良いことを言うのだろう、と真に思いました。しかし、それを言ったら私の時代に勉強してきたことなど、今やゼロなのです。すべてほとんど変わってしまって当時の知識は役に立たないのですよ。「そう思って、がんばってね」と、明るく楽しく声をかけたつもりでしたが、キョトンとしておりました。2世代も上のおじさんの話だから、いわばお父さんが小言を言っているように聞こえたのだろうと思いました。そう、私もすっかり年を取ったなあ、いや、まさに今時代をリードしていく責任ある世代の真っただ中にいるのだ、と強く実感した私でした。

いや全く、私事で恐縮でした、本日は。

 

福地公認会計士事務所ブログ・最近の投稿