謹賀新年
皆様、新年明けましておめでとうございます。今年も皆様にささやかな情報等をお届けして参りますので、福地のブログをどうぞよろしくお願いいたします。また、お客さま方には福地公認会計士事務所を引き続きお引立ていただけますよう、お願い申し上げます。
さて、新年と言えば年賀状。最近年々年賀状というはがきツールが減って、e-mailでの年賀挨拶などに変わってきている気がいたします。そして、そもそも年賀の挨拶を省略されている方々も多くなってきているような気がします。皆さんもそうお感じになりませんか?それでは、何故年賀状が敬遠されるようになってきたのでしょうか?資源の無駄を止めるべき・義理強制年賀状の削減・時代の変化(e-mailへの移行?)・古き良き日本の文化伝統の排除、など、いくつか言われていることがあります。私はどれが当てはまっているのかはわかりませんが、年に一度くらいご無沙汰している方への紙面によるごあいさつ伺いとして、年賀状は日本の良き文化伝統だと思います。これが縮小して行くのは、少々寂しい気がいたします。
最近見た本に、日本人はルールに弱い、というのがありました。私は、日本人はルールを守ろうとする気持ちがかなり強い民族なのではないかと思います。だから、ルールを順守するのは得意だがルール変更に対しては鈍感で対応が遅れる。一方で、ルール変更に対して変な懐疑心も持ってしまうことも。たとえば、オリンピックなどスポーツの世界で、日本人が活躍していた種目がルール変更されてダメになると、日本人が標的にされてルール変更がなされた、と思い込みがちである、と。これはマスコミがそのように流しているのかもしれませんが。しかし、これは全くの思い違いであり、ルール変更はある一定の理論的根拠の元に変更されているそうで、いずれも選手や種目の総合的な公平性や身体的側面を考えてなされていることを、日本人はもっと知るべきである、とその本は説いておりました。私はそんなことは分かっている、という方もおられることでしょう。詳細は、その手の本やインターネットに譲ります。
我々の業界でも、会計基準がIFRSという国際基準に統一されようとしています。これは、今までの日本の会計基準やルールとはかなり違っており、大企業でも移行はスムーズには行かないでしょう。これについて、同じ会計士業界やその他業界団体などから「IFRSは欧州基準であり、世界の会計ルールは欧州の力に屈してしまったため、日本も同様に欧州基準に従わざるを得ない。今までの日本の会計基準やルールを捨ててしまってどうするのか。そんな理不尽なことがあってよいのか?」といった声が聞こえています。しかし、これについてもただ単に流れに反対するのではなくて、どうしてこのようなルール改正や統一の流れになってきたのかについて、全体を理解することが重要だと思えます。
大きな流れを理解して、そこから必要なルール作りを考える。日本人に欠けている「世界に対してどのように発信し、日本の良いところをどうアピールしていくか。」が今後非常に重要になってくる、2010年はそのスタートの年になってくれればよいと思います。 そして、我々会計士はその本質や流れをわかりやすく皆様にお伝えしていかなければならないと思っております。
年初から少々小難しい話になってしまいましたが、皆さまにとって良い一年となりますようお祈り申し上げます。