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公認会計士 福地徳恭

民主党小沢氏の追求とグーグル問題

今日は、久しぶりに少し政治の問題に触れてみたい。4億円の土地取引問題をめぐって、民主党小沢幹事長の政策秘書らが逮捕され、小沢氏への追求が厳しくなっている。国会は通常国会開幕早々小沢氏の疑惑追及と首相の責任問題が焦点となり、またかという感じだ。いつになったら、今後の日本の長期的問題についての政策審議がなされるのか?自民党も民主党も夏の参議院選挙の勝利しか、頭にないのだろう。

私は、小沢氏の問題は実力ある政治家にとって日常茶飯事的出来事なのではないかと思っている。何かの圧力で、時の政治家がこの手の問題でたたかれるのではないか。田中角栄氏や竹下登氏・そして金丸新氏らがそうだったように。もちろんこれを全く問題なし、ともろ手を挙げて肯定するわけではないが。

一方、グーグルが中国から撤退するとの報道も大々的に取り上げられている。詳しくは分からないが、どうやら中国政府がグーグルのサイトに対して違法に検閲をしている、といういことらしい。これに対して、アメリカ政府がこれを止めよ、と忠告しているようだ。これは、米国vs中国の図式だ。私は、各種の本などで2010年は世界的転機となる年になる、と言われているように今年は世界の覇権がアメリカから中国へ転換する転機の年になるような気がしている。

小沢氏への検察の捜査強化も、その流れの一環なのではないかと思える。つまり、小沢氏は昨年民主党新人議員など160名を連ねて中国の胡錦濤国家主席を表敬訪問した。また、副主席を日本に招き天皇陛下と会談させたのも、小沢氏の意向だったのではないかと言われた。これら中国への異常なほどのシフトと普天間基地問題で解決の意図さえ見えないほど低下したアメリカへの態度と比べて、あまりにもひどい違いだ。これに対して、アジア地域をけん制するうえで重要な日米同盟を重視するアメリカが、怒り狂っていることは想像に難しくないと思う。

アメリカと日本の検察がつながっているかどうかは私にはわからないが、そのように指摘する評論家もいて、そうかもしれないと思える事柄も思いつく。今、日本のマスコミ(テレビや新聞など)は、民主党政権の中国シフトや小沢問題を盛んにたたいたり問題視する論調が目立つ。確かにその通りかもしれないとも思うが、私はもう少し冷静に見ていきたいと思っている。すなわち、本当に民主党政権がいたずらにアメリカを刺激しているだけなのか、何の戦略もなく中国へシフトしているのか?もっと言えば、小沢氏の根底にあるこれからの日本の未来を見据えた何か一本のマイルストーンがあるのかもしれない、という期待をしてみたいと思っている。はかない期待かもしれないが、今強力な指導者と言える政治家はやはり、小沢一郎しかいないからだ。

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