昨日は、朝青龍引退報道にビックリさせられたが、今日の朝刊のスポーツ面等でも大々的に取り上げられている。その中で、引退についてのさまざまなコメントが一般の方から有識者に至るまで述べられているが、引退は当然、といった発言が目立つ中、彼は被害者なのでは?との声もいくつかあった。その理由には、異国から異文化の地へ来て大変な苦労の中で大横綱にのし上がった、それを認めてあげるべきだとか、親方や相撲協会の教育が足りなかったせいだ、彼は悪くない、などである。
それでは彼は本当に被害者だろうか?私の意見は、否だ。
以上のような意見である。それよりも私が悲しいのは、外国人力士が多くなることは全くかまわないのだが、実績を残した力士が引退した後、相撲協会に残り後進の指導に当たるのが伝統であり次の強い力士を生む文化であると思うのだが、外国人横綱や大関はほとんど協会に残っていないことだ。朝青龍も日本国籍がなく、相撲協会に残ることは無いそうだ。なんてことだ。これは、相撲協会が外国人力士を場つなぎ的に連れてきただけで、本当の意味での相撲のグローバル化や発展を考えて来なかったといわれても、仕方がなかろう。
貴乃花親方が、理事に立候補した。そして荒波を潜り抜け、それに賛同した同志の援護射撃を受けて見事当選した。その同志は、自分の実を捨ててまで貴乃花に託したのだろう。彼の当選後わずかで、朝青龍の引退発表があったが、私は貴乃花およびその同志の行動が、この結果に少なからず影響を与えたと考えたい。
我々の会計士協会も、今年理事選挙がおこなわれるそうだ。何でも、いつもは定員の立候補で無選挙が多いのだが、今回は会計士業界の貴乃花?と称する人が立候補して他の立候補者に波紋を投げかけている。選挙と言っても票の取り合いをする戦いだから、戦いが良いことだとは言わない。しかし、無風で事なかれ主義になるよりは、選挙をやって自分のやりたいことを正々堂々と主張し勝負する。その方がやっぱり良いのではないかと思う。わが業界を占う選挙は今月である。将来を真剣に考え、投票すべき人を決めたいと思う。