福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

日本の財政危機?

4月は今日で終わりです。巷はすでに、GWに突入しているのでしょうか?長期休暇を楽しんでいるうらやましい方もいらっしゃるでしょう。当事務所は、暦通りです。

さて、国の財政危機と言えば今、ギリシャに注目が集まっていて、その他ポルトガルやスペインなどの南欧諸国も同様に危機が来るのではないかと騒がれていますね。ところが、財政赤字のGDP比率で言うとギリシャよりもひどい国があります。そうです、我が日本国ですね。昨日の読売新聞の特集記事によると、日本の累積財政赤字はGDPの2倍近くもあり、ギリシャはせいぜい1.5倍程度ですからすごい数字です。しかし、なぜか日本は今のところ金利も低い状態に保たれ破たんするようなことは言われておりません、公には。ところが、外国の投資ファンドが日本の財政危機を予測して破たんした時に儲けが生じるような商品を売り出している、あるいは、日本はいつ破たんするのかを公然と質問してくるような記者がいる、などという記事がこの特集の内容でした。

以前から、日本の財政赤字の多さは問題と言われてきており、それでも破たんしないで済んできたのが日本国民が有する金融資産の多さです。つまり、万一の時でも国民の金融資産が担保になるから大丈夫だ、という恐ろしい論理です。ところが、財政赤字の額がいよいよ金融資産の額に迫ってきているので、とうとう一般紙である読売新聞などにも記事が出てきている、というわけです。

さて、ニューヨークの株式市場は値が上がってきています。それとともに、日本の株式市場も11,000円を超えて何故か景気は回復だと言わんばかりの勢いです。これは現実でしょうか?巷でも、マンションの売れ行きが復活してきているとも言われていて、私も先日冷やかしで新築マンションの展示場を訪れましたが、高額な物件から売れていると販売員から言われました。皆さんそんなにお金持ちが多いのでしょうか、あるいは、給料が上がっていけいけどんどん、住宅税制も拡充し金利の安い今こそと購入を決めたのでしょうか、さらには、景気を見越して銀行がたくさん融資をしてくれているのでしょうか。私にはとても信じられませんでした。

私は少なくとも、後2~3年はおとなしくしているべきだと思っています。景気は簡単には回復しないと思っています。今年の後半から再び減速して行き、景気は長期低迷の時期を迎えると思います。しかも、現実となるかもしれない日本の財政破たん、この時金利が高騰したら住宅ローンなどの借金は膨大に膨れ上がるでしょう。そう言いつつ、私も住宅ローンを抱えておりますので、堅実に早期返済を目指したいと思います。

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