福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

中国から見た日本

最近の新聞記事をみると、腹が立つことばかりだ。日本の政治に関する記事に。普天間問題でらちがあかなくなってきた鳩山首相の責任問題ばかりを問い、民主党の支持率低下・次の首相の話題など全くつまらない。何かを変えてくれるのでは、と託した民主党政権なのだからこのような成り行きも想定内の話ではないのか。国民全体が肝を据えて見守るべきだ。

こんな時、周りのアジア諸国は日本のことをどう見ているのだろうか。中国は、たくさんの中国人観光客が銀座や秋葉原に行き、ブランド品や日本の家電を買いあさっていると聞く。はたまた、ニセコ辺りのリゾート地の不動産物件を現金で購入しているという。投資理由は、自身が訪れた時の別荘としてとそれ以外の時は他の観光客に貸別荘として貸し付けるためだそうだ。お金持ちの中国人にとって今の日本は、良品や高級品を確かに手にすることができる国内にはない場所なのだろう。そして、日本にとっては貴重な良いお客さんになっている。近々、中国人にもっと観光に来てもらおうと観光ビザのハードルを低くすることを考えているようだ。お金持ちの中国人にとって、日本へ買い物旅行をすることが一種のステータスになっているとしたら、その底辺が広がることはどのような影響が出るのか。それよりも、日本の魅力がそれだけだとしたらいずれ中国国内の流通事情がより整備されたら、それでも日本を訪れてくれるのだろうか。

それでも、日本は中国との取引なしに近未来の経済成長はありえない。中国がよいお客様であり続けてくれるかどうかは、日本人のきめ細かな質、すなわち、その資質を活かすしかあり得ないのではないかと思う。高品質・高付加価値・行き届くサービス・小綺麗さなど、言葉では具体的に言い表せない部分の何か、これを追求していくべきだと思う。その何か、は日本人の原点であり、真面目さ勤勉さ・礼儀正しさ・義理・挨拶・感謝・節約思考など、これらをもう一度思い起こし子供と大人の教育からやり直すべきだと思うのは、私だけだろうか?

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