チリ鉱山落盤事故による作業員救出は、先ほど33人全員の救出が無事終わったようだ。それにしても、これほどの時間を要した奇跡の脱出劇に、世界中が注目した感動的出来事であり、今年一番のハッピーな事件だったといっても過言ではないだろう。おそらく、未来永劫語り継がれることだろう。何はともあれ、無事に帰還された勇敢で忍耐強い作業員に心から祝福するとともにまずはゆっくりと休んでいただきたいと思う。そして、不安だった家族の皆様はやっと本当に安堵の日を迎えたことだと思う。早く家族で団欒を取り戻してもらいたい。さらに、この救出劇を成し遂げたすべての関係者に対して、ご苦労をねぎらいたい。あなた方すべては、完ぺきだったと。
あらためて日本の現実に戻ってみると、ねじれ国会が始まっている。一方では、小沢民主党議員が検察審査会により強制的に告発されることになった。何故2度も告発すべきとの結論を出したのか、検察が立証が難しいという結論を2度出したことを覆すほどこだわるのは、一体何なのか不自然ではないか。明確な根拠を示さなければ裁判にいたずらな時間をかけるだけで、そこをどう説明するのか必要なのではないか。一方で、検察の証拠偽装問題は深刻な状況であり、そもそも検察に小沢問題で国民が納得する立証ができるのかどうかも不明だ。この国には、今チリで盛り上がっているような国民の連帯感は全くないだろう。
中国に脅されて日本国内にもかかわらず国内法で処理できずに釈放し、ロシアには北方領土に最高指導者が訪問するとなめられている。経済的問題などに配慮するため一方的に引き下がっているだけでは、いずれこの国は攻め込まれてしまうのではないかと本当に思うようになった。アメリカなど、いざという時に助けてくれるだろうか?私は軍国主義者というわけではないが、そろそろ本気で日本の行く先を国民皆が考えなければならない時期に来ていると思う。しかし、平和ボケしたこの国では無理だろうか。
いや、今日は、チリの救出劇に感動するだけにしておこう。