早いもので、今年もあと今日を入れて4日で終わる。今年は年男だったが、なかなかいろいろと難しいこともあった、がしかし、概して言えば悪い年ではなかったと思う。難しいことはすべてこれも修行、ということか。皆さまに感謝しつつ、皆さまにとっても良い年であったことを祈りながら、翌年をさらに良い年にしたいと祈念したい。
それにしても、皆、より良い社会世界にしたいと思って一所懸命生きているのが人間ではないだろうか。しかしそれなのに、何故かどちらかと言うとより不幸な社会世界へ向かっている気がするのは、私だけだろうか。都会は人と人のつながりをさらに失っていると聞く。孤独な独身者が老人若年を問わず増えているそうだ。
「無縁社会」
という聞き慣れない言葉が聞かれたのは、今年ではないか。何と言うものさびしい言葉の響きだろう。誰にも知られずに、でも実は自分の存在を知られたいのに誰にも振り向かれずに、気づかれずにひっそりと死んでいく孤独な人間の死にざまが頭に浮かんでしまう。
確かに都会では、モノがあふれ情報もあふれ一見豊かそうに見える暮らし。しかし、実は人同士がいがみ合ってつまらない競争をしながら生きている。くだらない見えの張り合い?金だけ稼げばそれが幸せだというような風潮。本当にそうだろうか?
何だかわけのわからない不自然な気持ちにさいなまれながら、年の瀬を迎えている私であります。
何はともあれ、皆さま、どうか良い年をお迎え下さい。心だけは、豊かでいたいものだと真に思います。