昨日の地方選挙の結果は皆様ご存じのとおり、票が割れてどの政党も勝利と呼ぶには程遠い結果となった。なにせ、知事選は基本的にどの候補も無所属だ。自民党が推薦しようが民主党が推薦しようが、正しくは「無所属」だ。だから、結果的に民主党推薦候補がすべて負けようが自民党が勝ったわけではない。これだけは間違いない。
しかも、選挙は大震災という惨劇の直後だった。首長を変えて時代を変えようというよりも、復興へ手堅い人選をしたのが選挙民の選択だったのだろう。その中で、私の注目点は以下の通りだった。
大震災から1カ月が経ったが、三陸などの大被害地は全く変わっておらず復興の目途等たっていない。原発もそうだ。そんな中、石原都知事が災害時のユニフォームのまま出てきて「政府はもう止めてしまったが私は着替える気になれないよ。災害地は全く復興していないし、何たって、原発問題は全く目途たってないんだからね。」、のコメント。こういう、皆が「そうだよなあ」、と思うことをすんなりやってのけてしまうあたりが、この人の魅力あるところだと思う。日本の復興(震災に限らず)のためには、若手で石原氏のようなはっきり物事を言える行動力のある人の出現が必要だと思う。