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公認会計士 福地徳恭

震災からの復興の道③~地方選挙前半を終えて

昨日の地方選挙の結果は皆様ご存じのとおり、票が割れてどの政党も勝利と呼ぶには程遠い結果となった。なにせ、知事選は基本的にどの候補も無所属だ。自民党が推薦しようが民主党が推薦しようが、正しくは「無所属」だ。だから、結果的に民主党推薦候補がすべて負けようが自民党が勝ったわけではない。これだけは間違いない。

しかも、選挙は大震災という惨劇の直後だった。首長を変えて時代を変えようというよりも、復興へ手堅い人選をしたのが選挙民の選択だったのだろう。その中で、私の注目点は以下の通りだった。

  1. 石原都知事の勝利は立候補から見えていた。横浜前知事が立候補を取りやめ石原都知事の再選を推し、その直後の大震災。どう考えても他候補の勝ち目はなかったと思う。私は、石原さんは好きな方だがさすがに年齢が気になり、今回は渡辺美喜氏に入れたが・・・、予想通りの石原氏圧勝。
  2. 減税日本の躍進に期待したが、今回は名古屋止まり。しかし、この流れに今後も期待したい。全く新しい勢力が出てきてもらいたい。大阪維新の会もしかり。どれほど実力があるのかは定かではないが、この新しい流れが重要だと私は思いたい。
  3. 政党で唯一議席を伸ばした「みんなの党」。これは、行き場のない政党票の受け皿になったにすぎない。第一、選挙活動のやり方が気に食わない。とても国民のために真面目に政界再編を狙っているとは思えない、外見の良さなどを強調したポスター・写真など。ミーハーでおろかな選挙民を狙って取りこんでいるように見える。そう思うのは私だけだろうか?渡辺喜美氏には、政権を取ったら何をしたいのかの大筋を国民の前にもっとPRして欲しい。

大震災から1カ月が経ったが、三陸などの大被害地は全く変わっておらず復興の目途等たっていない。原発もそうだ。そんな中、石原都知事が災害時のユニフォームのまま出てきて「政府はもう止めてしまったが私は着替える気になれないよ。災害地は全く復興していないし、何たって、原発問題は全く目途たってないんだからね。」、のコメント。こういう、皆が「そうだよなあ」、と思うことをすんなりやってのけてしまうあたりが、この人の魅力あるところだと思う。日本の復興(震災に限らず)のためには、若手で石原氏のようなはっきり物事を言える行動力のある人の出現が必要だと思う。

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