久しぶりにブログを書く。この間、暑い夏が始まった。梅雨明けの発表よりも相当早くから猛暑が始まっていたと思う。大災害後の長く暑い夏が始まった。天は、いよいよ人間に対し容赦なく厳しい条件を突き付けてきているようだ。日本では、北海道の最果てでも行かない限り、避暑できる場所は無いようだ。
世界経済の先行きがますます厳しくなってきている。ヨーロッパでは、ギリシャの財政難から飛び火してあちこちで財政危機が訪れている。そして、米国も債務限度いっぱいまで借金をしてしまったため、いよいよ格付け会社が動き出した。米国議会で、債務の削減に道筋をつけるか債務限度額をアップさせるかしない限り、米国債の格付けを下げることを検討しているという。円高は、このような状況の中で資金の行き先がなくあえなく日本円を購入するという図式なのだろう。
米国債は本当に格下げされるのだろうか?これが実現すれば、各国は経済史上初めて経験することになる事態である。何が起こるのだろうか?
など、経済学者などが予測していることがいくつもあるが、これらのうちいくつかはおそらく実際に起こることが予想される。もしそうであれば、短期的には円高はもっと進むだろう。そんな中で、日本の輸出産業はますます厳しい戦いを強いられることになる。しかし、長期的に円高が続くかどうかは不明である。このあたりは、経済評論家の意見が真っ二つに割れているところだ。
私は、今の日本の状況からして、10年後はかなり円安になっているのではないかと推測する。ただし、基軸通貨のドルと比較して円安とか円高という表現は現状だから意味があるのであって、この場合は、10年後はドルとは別の通貨と比較してかなり円安になっているという意味である。
ここまでは、今の枠組み内(いわゆる想定内)での話だと思うが、もし、もっと困難な時代に突入した場合、たとえば米国が財政破たんして米国債が紙くずになるとか、日本の財政も破綻して預金封鎖が起こりデノミが実行されるとか、そのような場合には今後の世界がどうなるのか自分の資産をどう守っていけばよいのか、誰も予想がつかないのではないかと思う。
しかし、米国債格下げの可能性のニュースなど、今まで出たことのないニュースであり、皆が想像できない時代が始まろうとしているに違いないと私は思う。