福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

新しい時代への道①

昨日だったか、石原慎太郎都知事が職員の前の新年の訓示で、今年が激変の年にならなければならないというようなことを言っていたのを耳にした。政治であれ地球温暖化による環境問題であれ金融危機の問題であれ、今変えていかなければもう取り返しのつかないところまで来ている、と危機感を募っていた。だからこそ、ただ単に変えるのではなくもう一つ二つアイデアを加えた誰も考えないようなことを考えてチャレンジしてもらいたい、と。

かと思えば、今日山岡とかいう国家公安委員長が内閣府の職員の前での訓示で、ユーロは破たんするんではないか、中国もバブルがはじけて破たんするのではないか、金融経済の大津波が来ると危機感をあおったらしい。誰もが今年は大変革の年となり大きなうねりが来る、来なければならないと思っていることは間違いなさそうだ。

しかし、変革だ大きなうねりだ、と言葉ばかり先走ってみても何も変わらずただ見ているのみになるだろう。この大きな変革になるのかどうかは、どうやら特別なリーダーが現れるかどうかではなく、国民一人一人が自分自身でどうこの世の中を良い方向にしていけばよいのかをしっかり自問自答して行動していくことなのだと思う。確かに、橋下氏のような将来を担ってもらいたい期待の政治家が出てきたようにも見えるが、彼だけに頼ったところで何が本当に変わるだろうか?

先日、水泳の北島選手と女子サッカーの澤選手の対談がNHKであったのを見たのだが、言うまでもなく二人とも大きな成功を掴んでいるのだが、二人に共通して見えたことは、純粋に夢を持ち続けて小さい努力を日々継続していくことで、勝負の時でもプレッシャーなど感じることなくそして試合の前に勝利の情景がはっきりと浮かぶことだった。いわば、自己催眠にかかったようなものなのか?残念ながら、私たちのような凡人にはおそらく実感できない特別の感覚というか感性なのだろう。

私は、先ほど特別なリーダーによってこの国は変わるものではないと言ったが、もし、政治の世界でこの二人のような純粋にこの国を国民のためこのように変えたい、導きたい、という特別なリーダーが現れて努力を惜しまず政治的自己実現を目指すような者が出てきたのなら、なんと素晴らしいことかと思う。そんなリーダーのもと、我々国民もお互いに知恵を絞りあるいは労力を惜しまず人のために動くことができたら、この国は間違いなく良い方向に向かうだろうな、という思いは捨てがたい。

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