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公認会計士 福地徳恭

警察・検察とこの国の不安?

私は、小沢一郎にそれほど肩入れしているわけではないが、今日の新聞記事「陸山会事件で東京地検が検察審査会に送付した証拠資料の開示を弁護側が求めたが、東京地検がそれを拒否した」というのは、全く理解できない。検察審査会がそれを根拠に、小沢氏を強制起訴せよ!と結論付けたことは明らかなのだから、その証拠を開示せよという求めに応じない理由はどこにあるのだろうか?「検察は訴訟の当事者ではないので、裁判に影響を与えるような証拠を自ら開示できる立場にない」とのころ。検察官役の指定弁護士が開示すべきだという。

それなら、その指定弁護士に対して開示請求することはできるのだろうか?おそらく、起訴を求める検察役が自身に不利な証拠を開示するわけはあるまい。これは、事故現場を目撃した人間に裁判の証人になってほしいと頼んだが、自分の証言で事故を起こした相手側が不利になってしまうので証言できない、と言っているのと同じなのではないか?それは反対には、事故で不利益を被った者を救いたくないという正義も人道もない人間がやることではないのか。厚生労働局長の村木さんの例からも、やっぱりこの国の検察は自分たちが罪を着せたいと思うとおりにシナリオを作り、証拠を改ざんしてしまうことを日常としているのだろうか?そんなことは、信じられない。

先月末だったか、日曜の昼ごろにテレビ東京で放映していた特集は信じられないものだった。群馬県警が同僚の警部補を逮捕し、裁判では群馬県警が撮影した逮捕時のビデオ映像などの証拠によりこの警部補は有罪となり、その後懲戒解雇された。しかし、そのビデオ映像は改ざんされていたことがさまざまな見識者から明らかになったというスクープだった。これが本当ならば、警部補は自らの組織により冤罪を着せられ組織から抹殺された、ということになる。恐ろしいスクープだ。しかもあきれることに、この事件にかかわった当時の警察の上司にインタビューするシーンがあったのだが、そのインタビュアーに恫喝したり開き直ったりしたことだ。これでは、組織的に冤罪を着せました、と言っているようなものである。

そういえば、九州の佐賀かどこかでストーカーに親を殺されてしまった事件もあったが、その被害者の父親が警察に何度も相談していたが悲劇が起こってしまったらしい。10年くらい前に埼玉県の桶川で起こったストーカー殺人被害を、結局繰り返すことになったわけだ。警察に頼れず、それよりか濡れ衣を着せられるかもしれない、そんな警察や検察しかいない日本だとしたら自分の身の安全をどうやって守れば良いのか不安になる。

これは、思い過ぎだろうか?

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