確定申告など繁忙期だったので、1か月くらい投稿が途絶えました。また、少しずつ再開したいと思います。再開の話題としてはちょっときつい題名かもしれませんが、最近つくずく思うのが金に目がくらんで以前のような純粋な気持ちがさっぱり無くなったような人たちが私の周りにいることを思い、これについて書き留めておきたいと思いました。
今の世界、人はお金が大好きですね。お金があれば何でもできるし、良い物・サービスも金持ちでなければ手に入れることができない世の中なのですね。場合によっては、人の心も手に入れることができるかもしれません。いや、表面的な心でしかないかもしれませんが。しかし、金によってその人になびいていこうという人のなんと多いことか。生活のためなら多少のことは仕方がないかもしれませんが、それって、なんとも情けない話ではありませんか。
人は生活のため、働いてお金を得る必要があります。衣食住のため、最低限のお金は必要ですし、よりよい生活のためもっと稼いで良い服・良い家・良い車が欲しい。これも皆が考えることです。これについて私は、何ら否定するつもりはありません。私だって、同じ考えを持っていますしそのために仕事を頑張って日々努力しているつもりです。しかし近年、稼ぐことあるいはお金を増やすことのための本やセミナー・さらにはそういう宣伝や商品が氾濫し、短期間でお金持ちになった人が本を出したりあるいはテレビに出たりしてもてはやされ、あたかもそれがすべてで人生の成功者になったように吹聴されることが多いと思います。
私は、会社経営者であれ・個人事業主であれ・サラリーマンであれ・投資家であれ、努力により成功しあるいはチャンスを生かして成功して収入が大幅にアップすることは、お金を増やしたという面では素晴らしかったと思います。そのために、どれだけ人よりも努力し、勉強し、睡眠時間を削って働いたか、あるいはたくさんの失敗をしたり恥をかいたりしたか、稼いだ裏側にどれだけの苦労があったかも大いに評価される部分だと思います。しかしそれだけで、大変な人生の成功者だと世間から簡単に評価されるのは間違っていると思います。そんなことはないと多くの人は理解しているはずでしょう。
ところが、残念ながら今の世の中お金で買えるものが市場にあふれ、稼げば稼ぐほど高価で高級な品物やサービスがあることがわかってきます。それがお金を稼ぐ価値を助長して、「金持ちセレブを目指そう」みたいな金こそがすべてであるという価値観を生んでいる気がします。そうすると、まずはお金優先で人との基本的な対人関係なんてくだらないものには目もくれなくなります。たとえば基本的な挨拶や言葉遣いやマナーなど。金を稼げば向こうから勝手に謙ってやって来る、そんな意識がどこからか生まれて来るのではないでしょうか。これは大変な間違いであり、その横柄な態度はまさに裸の王様です。
私の以前の友人や近い親戚あるいはちょっとした場で出会った人に、残念ながらこのような裸の王様がかなりいることが残念でなりません。彼らは現在、自分が裸の王様であることに気づいていません。これはとても恥ずかしいことなのに、気づけません。あるいは、周りの人は裸の王様に裏ではくすくす笑いながら、自分も金儲けのためにその王様に近づいているのだと思います。だから裸の王様は、当分それに気づくことはありませんね。
話を戻しますが、なぜ今回この話をしたかといいますと、金に魂を売ってしまった人が裸の王様で自分だけ恥をかくのは構わない。しかし、この横柄な人間たちは自分勝手な身の振り方で周りの人間に多大な迷惑をかけていることが私は許せないのです。人に迷惑をかけても謝らない、人を傷つけても知らんぷり、「私は金持ちだ稼いでいる、欲しいものは何でも手に入れられる、稼げない奴らは貧乏人の情けない奴らだ。」そんな態度の人たちが最近目につきはしませんか?
でも私はそういう人たちは敢えて放っておき、お付き合いを絶つことにしています。そして自分自身、そういう人間には絶対にならないと心に誓いたい。
「金に魂を売ってはならない。心を金の亡者に捧げてはいけない。」と。