先週末、実は趣味のオートバイで下北半島へ行ってきた。14年ぶりのことである。さて、2つのことをここで書いておきたい。
1.下北半島は昔から不毛の地と言われてきたらしいが、そのとおり荒涼とした風景があちこちで見られる。その一方で、道路は整備されて走りやすいし役所や学校などの建物は近代的で立派なものをあちこちで見かけた。それはやはり、六ヶ所村に原子力発電で使用した燃料の高濃度放射性物質の貯蔵庫があることと、東通村に原子力発電所があることと無関係であるはずがないだろう。こういったはっきり言って危険な核のゴミの保管場を作ることやそのごみを作る原発を建てることと引き換えに、この地域に相当の補助金という名のマネーがばらまかれたのだろうことは間違いないと思った。それは、14年前も思ったのだが今回さらに道路の整備などが進んでいるように見受けられ、この地域にとって原発関連事業はもはやなくてはならない存在になっているのではないかと改めて思った。もちろん、これは私の推測でしかないが、この地域の人々にとっては原発を失くす方向にはなかなか賛成できないのではないかと思う。
2.もう一つは、TVコマーシャルで借金整理の宣伝を東京の法律事務所が大々的にやっていたことだ。東京でもこれほど露骨にはやっていないと思われるほど、TVコマーシャルが盛んで、無料相談会を青森の各地で東京の弁護士?がわざわざ出張して行うという触れ込みであった。やたらに、「東京の法律事務所です!」なんてことも強調していて、言葉を失った。東京の法律事務所が、儲けのために(それもサラ金マターで)地方にまで勢力を伸ばそうとしているとは・・・。東京にいると分からないが、地方に行くと相当に驚くことがあるものだ。語弊があったら申し訳ないが、田舎の多重債務者を救うことは東京の法律事務所が大々的に行う必要があるほど重要な仕事なのだろうか?ひょっとして、地方の(田舎の)法律事務所はそのニーズにこたえられないのだろうか。それとも、東京の法律事務所も競争が厳しいのだろうか。なんとも、不思議な感じがした。
くれぐれも言っておきますが、ビジネスは法律に触れない限り自由だと思うので、決して批判をしているわけではありません。ただ、とにかく驚いたということです。
もう一つ、大間のまぐろは美味しかった。私は大のまぐろファンです。