世の中、生きていれば腹が立つこともあると思いませんか?しかし、当然のことだと思って主張していることが時には身勝手な場合があるという、反面教師的な場面に昨日遭遇したのでここに書かせていただきます。
荷物を送る必要があり、とある宅急便のセンターに行きました。そこで伝票を記載していると、60歳前後と思われる男性の方がそのセンターを訪れ、「発泡スチロールの箱はある?」と。センターでは扱いはないというと、いったん出て行ったのだがすぐ戻ってきて、「近くのセンターで置いてあるところはないか?」と追加の質問。担当の男性がこのあたりでは扱いはない、ホームセンターに行けばおいてあるかもしれません、と答えると再び出て行った。私はここで、何かトラブルになりそうな予感がした。私の予感は的中する。
すぐさま今度は、同年の女性とともに入ってきて、築地や高知県?では発泡スチロールを置いてあった、と。すると、担当の男性は手に負えないと思ったのか奥の女性を呼んできた。ここからのやり取り。
ヤマト女性:「何を送られるのですか?」
女性客:「生の魚。氷を入れたいので、発泡スチロールの箱がいるの。」
ヤマト女性:「クール便ならば、氷はいりませんよ。氷いただいておりません。」
女性客:「生ものだから、氷はいるでしょ?クールは冷蔵でしょ?いたんじゃうでしょ!」
ヤマト女性:「いえ、クール便の場合、氷は必要ありません。」
女性客:「何言ってるの?生ものだからいたむでしょ?あなた、勝手に氷いらないって決めないでよ!」
ついに、担当女性は責任者と思われる男性を連れてくる。
女性客:「事情は聴いたでしょ?この人、勝手に氷はいらないっていうのよ。私は氷を入れて送りたいと言ってるの、客の言うとおりにすればいいでしょ?なんなのこの人!」と言って、持ってきた段ボールに入った荷物をカウンターの上からぶつけた。これは、明らかに威嚇だ。
ヤマト女性:「すいません、氷はいらないと決めつけてはおりませんでしたが・・・。」
女性客:「もう、他で頼もうかしら、でも、本社にクレーム電話したいから貴方名前何て言うの?名刺ちょうだいよ!」
私は、前の男性係員とやり取りをしていてここで手続が終わったのでセンターを後にしたが、帰り間際「みっともないなあ。」と一言発してしまった。
その後その光景を振り返ってみたが、いい年をした女性客(おばさん)は終始大声を上げて自己主張しており、まわりからはどう見てもモンスターで困った客だ。というのも、氷を入れて送るというのは本来宅急便では扱うことができない荷物だったのではないか。なぜなら、魚業者のように冷凍物を送る専門の冷凍車を宅急便では保有しておらず、溶けて他の荷物が水濡れになってしまう可能性がある。お土産屋で入れてくれる保冷材は、しっかりパックされており漏れる心配はなさそう。クール宅急便は冷蔵車だから氷が解けないという保証はない。それでも、水漏れしないようにケアされているのではないか。
氷を入れて送りたいというこのおばさん、それはわかります。しかし、そもそも発泡スチロールなどの梱包材の用意が宅急便でできないといわれたところで、一歩引き下がらなければならなかったのではないでしょうか。無いものを用意しろ、氷を入れて送りたいのに氷を入れさせないのはどういうことだ!客の言うとおりにしろ!、などのこのような食いつきは明らかに不当な自己主張だったのではないでしょうか。しかも、大声を出したり相手を威嚇するがごとく荷物をカウンターにぶつけたりするのはどうでしょうか?ルール違反と思いますね。 金を払えばこちらはお客様、何でも言うとおりにしろと言うのも最近よく見られる光景ではないでしょうか。私はその考え方、大嫌いです。
さて、こういうことを傍目で見て、良い反面教師だと思いました。どんなに自分が正しいと思っても、大声を出したり相手を威嚇するなどの恥ずかしい行為は絶対にしてはならない、と。たとえどんなに相手が間違っていると思われ態度が失礼であっても、自分の主張は冷静に行うべきであり相手の話をきちんと聞く耳を持たなければなりません。ましてや、実は自分の正しいと思っていることが実は周りから見ればおかしなこともあるかもしれません。
賢明な皆様は、こんな話よくご理解されているのだと思います。ただ、私は時に自己主張が強くなる場合があるので、このような経験から良い反面教師にしたいと思った次第です。それと、後でわかったのですが、このおばさん足が悪いらしくそれもわがままな一面をより強固にしてしまったのでしょうか。でも、それは言い訳になりませんし、むしろ世間から見ればますます困った存在です。そして、年を取って頭が固くなり怒りっぽくなり、ますます頑固な行動ばかりしていると認知症にもなりやすいのではないかと思います。人間、年と共に丸くなるべきであり、全く、気を付けたいものです。