福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

原発ゼロは、絵に描いた餅ではないのか。

興味の上がらない選挙戦で、どの政党も原発の将来へ向けての停止や縮小を訴えている。すぐゼロの共産党から、将来を見据えてエネルギー戦略を見直すとする自民党まで幅広い。そこへ、敦賀原発の立地に活断層の存在が高いという報告を原子力規制委員会というよく分からない組織により、報告がなされたのが昨日。これにより、原発保有会社の資産価値が大幅に毀損されることになるので、新聞報道の言うように「原発再稼働困難」とは簡単に行かないだろうと思っていた。

やはりそのようだ。今日の日経新聞の3面で、さっそく日本原電が活断層の根拠が不十分であるとして質問状を送ったという記事が出ていた。記事は、それでも原子力規制員会の結論が覆ることは無く、廃炉の方向性は動かないだろうとのこと。日本原電の副社長の顔写真は、げろを吐きそうな蛙のように見える。「そんな勝手な判断はしてくれるな。するならば、みな共倒れだぞ!」一種の脅しのようなものだ。

さて、私はこの一件で日本の原発が縮小の道を歩んでゆくとは到底思えない。原発推進の力が何か別のところで働いている感じがするからだ。ひょっとして、敦賀の問題は廃炉のほんの一例となるに過ぎず、これで有権者が「政府は原発の今後をきちんと考えているではないか。」と思わせる選挙中の宣伝ではないのかとさえ思ってしまう。

原発ゼロなど、絵に描いた餅ではないのか?私の推測が、誤りであってもらいたいと切に願う。

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