福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

あーあ、残念。

全く残念だった。
ついこの間、とある出版社から手紙をいただいた。私も一目置いている出版社からだ。内容は、一度あいさつに来たいと。それはともかくとして、一見直筆に見えた手紙は明らかにコピーだった。この出版社からして、直筆の手紙が当然だろうと思ったのになぜか手書のコピー版だった。これでは、どこかのお礼状と同じではないか。担当者の熱意が感じられず、すぐに廃棄してしまった。
すると、先週その手紙の主から電話をいただいたのだが、私は興味がないと言い、理由はあなたからの手紙がコピーだったからだと告げた。ところが驚いたことに、この担当者は直筆であると主張してきた。どうしてそんな嘘をつくのだろうか。私も、うちのスタッフにも、明らかにコピーであるとわかっているというのに。さらに残念だったのは、直筆であると主張したにもかかわらずこちらが否定した後に「そう見えてしまったのならば今後気を付けます。」とあっさり引き下がってしまったことだ。本当に直筆だというのなら、神に誓って自分が誠心誠意を込めて手紙を書いたというのならば、相手から「それは嘘ですね、コピーだったよ。」と言われたらもっと真剣に反論するのではないだろうか。それができないのは、やはり嘘だからではないのかな?

これを読んで「あー、あの出版社のことか?」とピンときた方もいるのではないかと思うが、社長がいくらカリスマで説得力があろうとも、その部下の隅々までにはその精神は所詮及ばないのだな、と少々がっかりした。部下の中には、社名という鎧を着た途端勘違いをしてしまう人もいる。どうか、勘違いをしないでいただきたいものだ。それにしても、あーあ、残念残念。

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