福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

我が国日本は現実を直視しなければ

3月は東日本大震災関連の報道が多かった。あれだけの大災害があった少なくとも今生きている日本人にとっては、3月11日は今後も忘れられない日となる。まだ2年しか経っていないわけだから、当然と言えば当然だろう。しかし、私にはどうも早く忘れて再び良い日がまたやってくるから、頑張って生きていきましょう、というただ頑張る、という掛け声だけの報道に思えてならなかった。その典型が、「花は咲く」や「時代」という歌にこの東日本大震災の復興を重ね合わせようとする報道の姿勢だ。前者は復興ソングだとかであり、後者は「SONGS」という番組で取り上げられた歌でともにNHKだ。

唄はどちらも確かにすばらしいものだ。それはわからないでもない。しかし、ただ単に時が過ぎ去ればいつか報われる日も来る、的な姿勢はどうだろうか?福島原発事故の収束は、全くおぼつかないではないか!きれいごとばかりを並べても、時間が解決してくれる問題ではなさそうである、今回の事故だけは。ついに、汚染水の処理が袋小路に入ってしまったようだ。他にも、どうにもならない難題だらけなのではないか。もう、国全体を挙げての日本が生きるか死ぬかという問題として当たらなければ、終わりを待つだけではないのか?

東京電力任せの問題では済まない。政治主導でも駄目かもしれない。国民全体でどうすべきか議論しなければならない。それも早急に。必要ならば、世界中の人から知恵と協力を求めなければならないのではないか。アベノミクスだとかで、円安だ株高だのと浮かれている場合ではない。原発事故対策が先頭で不可欠である。日本は、復興のためにまず、原発問題を前面にして直視しなければいけない。どうすればもっとも根本的な解決になるのか、そのための犠牲は何なのか、逃げることなく立ち向かわなければいけない。日本が世界から消えるかどうかの瀬戸際に立たされていると思う。

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