福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

贅沢な日々

何が贅沢か?というと、野球の話である。野球ファンならば今年の野球ほど貴重なプレーを堪能できる機会は今後もそうは無いのではないかと思えるほど、贅沢な野球鑑賞の日々を送っていると思うのである。

一つは、田中将大というとんでもない偉大なピッチャーの投球を目の当たりにしていることである。シーズン無敗の24勝0敗で28連勝?、防御率も1点台前半。こんなピッチャーはどれほど遡ってもいなかった。伝説のピッチャー沢村や金田・村山・スタルヒン・別所・堀内など素晴らしい投手がいたが、無敗は攻撃陣の貢献があるので別としても防御率1.27?とかは群を抜いている。もし、来年からメジャーへ行ってしまうのならば、おそらく、今後そう簡単にはこんなピッチャーの日本野球界でのプレーはお目にかかれないと思う。だからこそ、貴重なのだ。贅沢な日々なのだ。先日の日本シリーズのピッチングも素晴らしかった。そして、やはり勝った。次回の登板は、しっかりと目に焼き付けておきたい。日本での最後になるかもしれないからだ。

二つ目は、上原浩治。彼はもともと、巨人でエースとして素晴らしい活躍をしており、沢村賞にも二度輝いている。第1回WBCでも、上原のピッチングがなかったら優勝できなかっただろう。すでに、十分偉大なピッチャーだが、さすがにMLBへの挑戦は年齢的にピークを過ぎていてそこそこやるだろうけれど多くは望めないと私なりに思っていた。しかし、オリオールズからレンジャーズと徐々に活躍の場を増やしていき、今年レッドソックスに移籍するとシーズン途中からクローザーを任される。これが上原にとってはまさに天職となった。その活躍は皆さんご存知の通り。①コントロールが良いからフォアボールがないし短い時間で抑えてしまう。②テンポが良く、度胸も良い。③決め球を持っている(メジャーリーガーが苦手な落ちるボールをコントロールよく決められる)。

今、上原投手はポストシーズンをレッドソックス勝利の最終場面に立ち続けている。恐ろしいほど冷静に、シーズンと変わらずに打者をバッタバッタと簡単に打ち取っている。こんなシーン、日本人として今しか見ることはできないだろう。アメリカでも、上原は過去最高のクローザーの一人ではないかと話題になっているらしい。確かに、これほど安定して小気味よく最終回を抑えていくピッチャーは、MLBでもそう何人もいない。私の知る限りでは、マリアノリベラとエリックガニエという最高のクローザーと全く遜色ないと思う。そんなピッチングを見ることのできる今のなんと贅沢な日々だろう。

今一度言おう。日本の野球ファンとして、こんな贅沢な日々を送れる今年のシーズン。今年は、2人の偉大なピッチャーの活躍があった年として、間違いなく未来永劫語り継がれることになる。そして、2人のあと1試合か2試合のピッチングをしっかり目に焼き付けたいと思う。

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