今日は、最近気になっていることなどを書いてみたい。
まずは、「深見東州」という名前・人物について。私が今、書く前にすでにあちこちでこの人物について噂されているようだが、ここ数か月の間、「深見東州」という名前を、電車の窓広告・新聞広告等でほとんど毎日のように頻繁に目にしてきた。その内容は、自身の出版本・みすず学園・たちばな出版・世界〇〇機構?総裁など毎回異なるものだ。その広告にはほとんど自身の写真を載せ(藤岡弘に似ている)、深見東州またの名を半田晴久、ペンネーム戸渡阿見(ととあみ)と別名を紹介している。いったいこの人は何者なのだろう、と強く思った。そして、私のようにこの人物のことを気にしている同志を何人か知っている。クリントン元大統領や日本の政治家などとも交流があるらしい。
そう思っていたら、私が定期購読している天木直人氏のブログでも昨日、ついにこの人のことがテーマになっていた。この人物のことをどこかの週刊誌が取り上げたらしい。ワールドメイトという新興宗教団体の教祖だという。そして、過去に60億円以上もの所得隠しで国税当局から告発されたことがあるらしい。なーんだ、やっぱり怪しそうな人物ではないか…。
Wikipediaにも深見東州の記載があるが、のっけから「削除を審議中」とか「著作権侵害が指摘」など記載の信憑性に問題がありそうだ。
さて、ここまでは目にしたことがあれば誰でも「この人は何だ?」「変な奴だなあ」とか思うことだろう。私が問題にしたいことは、この深見東州・本名半田晴久氏がなぜこれほどまでにマスコミ媒体を通して頻繁に登場してくるのか?ということである。おそらく、金に物を言わせて大手マスコミ等に対して深く浸透してきたのではないかと思う。つまり、世の中金である。この方を知らないという方は、ぜひこの人の広告を注意して目にしていただきたいのだが、どう見てもいかにも怪しいと思う人を大手マスコミ等が簡単にその広告を受けてしまってよいのだろうか。それとも、政府系機関の役員などを務めている(らしい)からという理由で、まともな人物からの依頼だというのだろうか。金がすべてではないのだろうか?それを私は危惧したい。
今、徳洲会事件のことがマスコミをにぎわしている。そして、猪瀬知事が都議会から責められていることを、毎日のように報道している。ニュースでは、徳洲会が多数の議員に対して政治献金を出していて、その一人である猪瀬知事が資金収支報告書に記載していなかったことで違法だということになっている。徳洲会は、自身の病院職員を動員して徳田毅氏の選挙活動を業務としてサポートしていたことが選挙違反だと問題視されている。しかし、本当の問題は何なのだろうか、次の視点で見るべきである。
徳洲会は医療法人であり、医療法により医療法人は公益性が強く求められその利益を勝手に配当や理事への賞与等で支出してはいけないことになっている。当然、他人への貸付なども病院との関連性がない限り認められるものではない。つまり、そもそも医療法人から政治資金の提供や都知事への貸付などが許されるものではないはずである。医療法人の設立は都道府県知事の許認可が必要であり、その運営も都道府県からのチェックが行われている。だから今回の猪瀬知事の問題で、他の政治家議員への献金も明らかになった時点で、全国の都道府県知事は徳洲会の運営が医療法に反していないかどうかの一斉調査を指示すべきはずである。しかし、東京都知事自らがその対象であるせいか、東京都だけでなく他の道府県知事もその調査指示が全くなされていない。これはどういうことであろうか?
おそらく、今回の徳洲会および猪瀬都知事の問題は、単なる公職選挙法や医療法違反に基づく事件ではなく、徳洲会と猪瀬都知事つぶしの動きが元にあるのだろう。徳洲会と猪瀬の反勢力が一体となって、両者つぶしに走っている、これが真相だろう。しかし、その反勢力とはどのような人たちなのだろうか。また、それは国民にとって賛同できる人たちなのだろうか。それも分からず、ただニュースによって一方的に悪者に仕立てられている徳洲会と猪瀬都知事をその通りだと思い込むだけでは足りない気がする。そもそも、やっぱり選挙には多額の金が必要で、金を持っている人や団体のみが力があり政界に進出するという構図が今も昔も変わっていないということだ。それに国民は気づかなければいけないし、それで良いのかどうかということを今一度考えていかなければいけないのだと思う。