今年は、ブログの更新を全くしていなかった。書きたい話題も無く、政治の話には当分触れたくないし、というところだ。
そう言っておきながら、東京都知事選について触れておきたい。私は、正直ほとんど関心が無かったので、誰が都知事になろうとどうでも良いと思っていた。本当はそれではいけないのだが。そんな中、細川元首相が立候補し小泉元首相が全面サポートするということで、にわかにおもしろいと思えてきた。なぜなら、桝添はじめ他の候補者は現状の政党が後押ししたり大差ない政策を口にしているのだが、細川候補だけは異なるからだ。すなわち、即時脱原発を訴えている。もちろん、76歳にもなる細川氏が都知事になったところで何が変わるのか期待するだけ無駄だとも思える。
今回の都知事選、候補者同士の政策討論会が無いという。だから、誰に投票して良いか有権者は分からないという。盛り上がりに欠ける選挙のようで、TVでも告示日以降、ほとんど取り上げられない。全く、静かな都知事選だ。私の地元では、まだ誰も街頭演説に来ていない。新聞報道他によると、自民党が推薦する桝添候補が優勢だという。このまま、何も盛り上がらず、桝添候補が当選してしまうのだろうか?それとも、やっぱり小泉元首相が昔の人気を背景に彼が強力に推す細川候補が逆転して勝利をつかむのだろうか?今の私には全く分からない。
ただ一つだけ思うことがある。今の自民党安倍政権は、決して国民から望まれて一昨年の衆議院選挙に勝利したわけでは無いことだ。期待外れだったひどい民主党政権を一刻も早く下ろしたかったのが真っ先であり、それに代わる受け皿が自民党しか無かっただけである。他の第三勢力が未だ育っていなかったから、自民党に滑り落ちただけのいわば棚からぼた餅的勝利である。その後、その安倍政権に反するどころか擦り寄る弱小野党のなんと情けないことか。みんなの党や維新の会はもはや次の政権を期待できる勢力では無いことが明らかになった。となると、今回の都知事選は、都民(国民)が安倍政権を追認するかどうかの非常に意味のある選挙のはずである。
ちょうど、沖縄名護市長選で名護市民が安倍政権と仲井間県知事にNOを突きつけたばかりだ。東京都民は、どう反応するのか。今、日本を代表する東京都民の真が問われているといわざるを得ない。