福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

今年は世界にとって新たなる時代の始まりか

トランプ大統領が就任して、2週間ほどになる。その間に彼が出した大統領令などにより、世界中が混乱しているというニュースを目にする。実は、私はなんとなく何の根拠もなくトランプ大統領に期待していたが、これほど有言実行を早々と行うとは思わなかった。それも、見た目には何の考慮も配慮もないようにそのままストレートに実行しているように見える。早くも、彼は1年足らずで大統領職を投げ出すなどといった噂が流れている。理由は、彼の周りの閣僚や官僚が彼の政策に賛成しておらず、政治機能を失うのではないか、と言ったようなことらしい。本当にそうなるのだろうか?

よくよく考えてみれば、彼は大統領になる前にさんざん公言していたことを単に大統領就任と同時に黙々と実行に移しているだけである。それが、あまりにも早い実行で何にも考えていないで行っているのではないか?と推測されているが、考えは既に十分まとまっていたので大統領就任後に順番に実行に移しているだけである。

最近のこれらのいろいろなニュースや学者やコメンテーターのコメントを聞いて思ったのだが、人間(特に先進国と言われる人々)はあまりにも経済や便利さなどの効率性を優先し過ぎて、結局は下働きをしている労働者(すなわち多くの先進国の国民)が利益(所得など)を失ってしまったのではないか。行き過ぎたグローバリズムなんて言っているコメンテーターもいたが。結局、その失われた利益所得は、ごく一部の資本家・経営者・金融業者・政治家などに移転してしまったのが、今の世の中の理不尽なのではないか。そこで出てきたのが、トランプ大統領だ。

彼がやろうとしていることは、その行き過ぎたグローバリズムから元の鎖国状態ではないが、内向きの保守主義的な方向へ戻そうとしているのだと思う。それを強烈にやろうとしている。だからこそ、世界は今後大混乱に陥るかもしれないが、ひょっとしたら、その混乱の中で次の新たなる世界人類平和のための外交や人同士のコミュニケーションあるいはそれぞれの生き方への尊重といった新たなるスタンダードが生まれるのではないかと思っている。

だから、トランプ大統領がこれからさらに激しく繰り出す政策の一つ一つにいちいち一喜一憂する必要は無いと思う。ただし、世界の一人一人が真剣に新しい平和の時代のために何が正しいのか何が正しくないのかを考えていかなければならないと思う。その意味で、開かれた言論の自由がより一層保証され続けなければならない。

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