久しぶりに投稿します。
先週、震災後初めて三陸を訪問してきました。三陸は遠いし範囲も広いので今回北から南まですべてに行くことはできませんでしたが、宮古(三陸海岸のちょうど真ん中といったイメージ)から南下して陸前高田までをバイクで走って参りました。道路はかなり復興しており、いずれ高速道路となる予定と思われる「三陸道」も途切れ途切れではありますが、ずいぶん整備されたな、という位開通区間が拡がっていると思われました。しかし、街では仮設住宅をたくさん見かけたことと、津波に対する高さのある防潮堤の建設も宮古辺りでは大分進んでいるな、とは思いましたがまだまだ途上であることに地域の住民の方々のご苦労を垣間見た気がしました。それでも、国や政治がどれだけ彼らのサポートになっているのかはよく分かりませんが、少なくとも地元の方々の自力での復興への努力が一番の復興の源になっているのではないか、ということを強く感じた気がいたしました。その努力には、敬服するのみです。
三陸での宿泊は、大船渡にある「大船渡温泉」というところに泊まりましたが、その宿泊施設は3年位前にやや高台に建設されたそうで、元々は漁師さんで民宿を営んでいた主がいろいろな方からの支援を受けて立派なホテルを建てられたということでした。ロビーや露天風呂から見える目の前の海は、静かな入り江で何かの養殖と思われる仕掛けが海一面にありました。素晴らしい景色で、私は「こんな静かな海が、あのような恐ろしい津波の海に変身したのか?」とても信じられない気持ちになりました。地元の方とも露天風呂に入りながら、そんな話をしながら海の神様が我々に怒りをくれたのか、これからの穏やかで平和な日々を祈らずにはいられませんでした。
三陸地域はまだまだ復興途上のようですが、これからも機会があればまた訪ね三陸の方々の復興を少しでも後押しできればと思います。