先月、永井龍雲のコンサートに行ってきた。永井龍雲をご存知でしょうか。フォークシンガーとして松山千春とほぼ同時代にデビューした歌手である。しかし、松山千春は大ヒットを連発してたちまち大スターとなったが、永井龍雲は千春ほど売れなかったようである。「道標(しるべ)ない旅」が代表曲であり、CMやドラマでも流れた歌なのでご存じない方でもこの曲を聴けば「ああ、この人のことか。」と思い出していただけるかと思う。
さて、私は松山千春も永井龍雲も、デビュー当時からファンだった訳ではない。松山千春は2000年頃からファンになり、カラオケでもよく歌う。そして、永井龍雲はつい昨年位からファンになった。きっかけは、「もとまろ」という歌手が歌ってヒットした「サルビアの花」をYouTubeで聴きたくなって検索したら、「もとまろ」ではなく2人の男性が歌っている動画を見つけたのだ。うち、1人はこの曲を作った人だということは分かったのだが、もう1人の美声の男性が誰だか分らなかった。何度も何度も聞き返して、この美声に聞きほれてしまったのだが、その男性歌手が永井龍雲であることが後でようやく分かったのだった。
それから、彼の過去のCDを購入して聞くこととしたのだが、この永井龍雲という歌手はすべて作詞作曲を自身で行っている。これは、フォークシンガーならば皆そうだと思うが(松山千春もそうであるように)。最初は今一かな?という曲でも、何度も繰り返し聞いているうちに、彼のメッセージが伝わりそして何と言っても歌がうまい。どんどん虜になってしまい、とうとうライブに行くまでになってしまった。
勝手に熱弁をふるってしまったが、彼の良さが分かってきたのも年のせいかと思う。曲を聴いていてとても落ち着くのだ。永井龍雲さんは還暦を迎えたらしい。しかし、歌のうまさは衰えを知らない。そして、最近の詩は年の功とでもいうべき内容のものも出ている。これからも、末永く美声を聞かせてもらいたいと真に想う。
ということで、長くライブや観劇に行かれていないご同輩には、たまには足を運んでいただけると新たな発見があるかもしれず、お勧めしたい。