福地公認会計士事務所

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公認会計士 福地徳恭

日本人のマスターズチャンピオン誕生!

投稿を1年も休んでいました。理由は、コロナ禍で日本の閉塞感があまりにも強くなり過ぎたことで、書く気も失せたことにあります。そんな気分を一掃してくれました。松山英樹は日本人ゴルファーの生涯の夢を叶えてくれました。信じられません。世界のすべてのプロゴルファーが夢見ていつかマスターズを制してグリーンジャケットを着たい、と目指すゴルファーの頂点がマスターズチャンピオンです。それを日本人プロゴルファーが達成するなど、夢のまた夢です。私はゴルファーの超アマチュアですが、マスターズは1987年頃にゴルフを始めてからほぼ毎年見てきました。そして、日本人プロの御三家の青木・尾崎・中島をはじめ、数々のプロが何度も挑んできましたが、ことごとく厚い壁に跳ね返されるのを見てきました。あるいは、他国のプロもあともう少しで勝てるか、というチャンスをたった1打のミスで逃してきたのも何度も見てきました。何と言っても、ホワイトシャークと呼ばれたグレッグノーマンが、1996年に2位に6打差をつけて最終日に臨んだにも関わらず、自滅して敗れ去ったのを目撃したのは衝撃的であり、オーガスタの恐ろしさをかみしめたものです。
そんな魔物が住むオーガスタにも、勝つ人には女神が微笑んでいるような気がします。何て言うんでしょうか、勝つ時にはタイミングと運が重なるのでしょうか、今回の松山英樹さんには今までの練習の成果と精神力の充実が昇華し、今回のマスターズにすべて照準が合ったのではないかと素人は勝手に思います。しかし、後出しじゃんけんではありませんが、実は私は今回松山英樹がマスターズでかなり良い勝負をするんじゃないかという気を戦前に感じていました。理由は、3年以上勝利から遠ざかっていると言っても、常にそれなりに上位にいるしショットも悪いわけではなく、スランプとは思えなかったからです。逆に、静かに落ち着いてメジャー大会に向かっているような気がしていて、いくら直前に調子が良くて勝っていようとも、本番で勝てるとは限らないからです。むしろ、戦前は静かで良い。本番にすべてをぶつけた方が良いのでは、と思っていて、今回何かそんな取り組み方が実を結ぶような気がしていたのです。そうしたら、初日2日目と上位進出。やはり松山はすごいなーやってくれますねー、何とか優勝争いを最後までしてもらいたい、なんて思いました。ところが3日目の途中まで深夜うとうとしながらTVを見ていたのですが、うっかり寝てしまいました。その間にとんでもない猛チャージで3日目を終わって2位に4打差をつけての首位。これにはびっくりしました。本当にやってくれるのではないか、これは正夢になるかもしれない。
最終日は、4時30分位から起きて前半の途中からTVで応援しました。途中で5~6打差が付いた時にはもう、これは決まりだろう、と喜んだのもつかの間、サンデーバックナインにドラマは待っており、追い上げてきたシャウフェレが16番で池に入れなければ、逆転で負けていたかもしれません。上がり4ホールでボギー3つと失速しながらもなんとか1打差で勝ってくれました。感激でした。一生に一度見れるかどうかわからない一瞬を生放送で見ることができたことは、本当に私自身とてつもない幸せを感じました。日本国中の多くの人々がそんな気分だったのではないでしょうか。優勝の瞬間後、TV実況席の中島常幸プロが声を詰まらせ、1分近く沈黙した後に涙声で「後半苦しかったもんねー。」と言った時には、皆もらい泣きしたのは今やネットでトレンドになっていますね。
さて、気分は一新です。またブログをたびたび更新していこうと思います。今、日本は最大の危機の中にあると感じています。松山英樹マスターズチャンピオンの誕生を契機に、日本人も危機意識をもって変わらなければなりません。何はともあれ、今週は日本人マスターズチャンピオン松山英樹の誕生とその栄誉を心からお祝いし、その余韻を楽しむことにしましょう。

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